本の読み聞かせは本当に効果あるの?
読み聞かせがんばってるのに効果が出てるように思えない・・
とお悩みの方、絵本を読み聞かせで効果を出すことを期待しすぎていませんか?
残念ながら読み聞かせを始めたら、すぐに目に見えて何か効果が表れるわけではありません。
親御さんとしては、いつ学校の成績に効果がでるのかやきもきしちゃいますよね。
お気持ちはすごくよく分かります。
我が家でも長男が小さい頃、毎日10冊もの本を読み聞かせをしていたものの、目に見える効果が出ずにやきもきしていました。
しかし、勉強が決して得意ではない長男も高校生の今、国語を模試で学年400人中5位をとるほど、いちばんの得意科目になっています。
また、国立青少年教育振興機構が全国 20~60 代の男女 5,000 名(各年代男女 500 名ずつ)を対象にインターネット調査を実施した結果によると、
子どもの頃の読書量が多い人は、意識・非認知能力と認知機能が高い傾向がある。
国立青少年教育振興機構の調査研究 子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究 プレスリリースより引用
とのこと。
やり方さえ間違えなければ、幼少時代に絵本を読み聞かせしたことは将来必ずプラスになるはずです。
本記事では、
- 読み聞かせの効果を出す方法
- 読み聞かせのNGポイント
- 年齢別のおすすめ絵本
について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事で、お子さんが本を大好きになるヒントが得られることを願っています。
私も本が大好きです!
国語の成績が上がらずお悩みの方は、こちらの記事もご覧ください。
読み聞かせの効果を出す7つのポイント
読み聞かせの効果を最大限に引き出すためにはいくつかの重要なポイントがあります。
すべてをカンペキにこなす必要はないですが、出来る部分だけでも実行することで、結果は変わってきますよ!
ポイント①:子どもと一緒に本をえらぶ
まず大事なのはお子さんと一緒に絵本を選ぶことでしょう。
ショッピングモールに入っている本屋さんに行けば絵本コーナーに見本が置いてあるので、お子さんに好きな本を選ばせてあげてください。
お子さんが自分で選んだ本は、読み聞かせのときの食いつきもよいはず。
自分が選んだ本で読み聞かせの楽しさを味わえれば、他の絵本も読みたい!興味・関心も広がっていきます。
ポイント②:読み聞かせの環境を整える
意外におろそかにされがちなポイントがこれ。
家事で忙しかったり、下に赤ちゃんがいたり、落ち着かない環境下での読み聞かせは避けるべきです。
周りが騒がしかったり、親御さんが他に家事が残っているのに、無理やり読み聞かせしても、ただ読むだけになってしまい、お子さんにとっても楽しい時間ではなくなってしまいます。
しっかり落ち着いて読み聞かせができる静かな環境を整えたいですね。
ポイント③:声のトーンを変えて読む
読み聞かせでは、表現力豊かな読み方が子どもを夢中にさせます。
登場人物に合わせて声のトーンを変えると、お子さんも物語に入ってきやすいでしょう。
このアプローチにより、絵本の面白さやメッセージをより深く理解することにもつながります。
ポイント④:表情と身振りをつけて読む
集中力が続かないお子さんには特に効果的なのが、表情や身振りをつけて注意を引きながら読むことです。
子どもはやはり動きがあるものに関心が向かいやすいのでしょう。
読み手がゆたかな表情や身振りをつけることで、絵本の世界がお子さんに分かりやすく伝わると思います。
ポイント⑤:話の中で子どもに声掛けをする
絵本の読み聞かせ中に子どもに声かけをすることも、効果的な方法の一つです。
声かけには色々な方法があります。
特にお手本のようなものはありません。
親御さんが本を読んでいてふと感じたことでもよいですし、お子さんに「ここどう思う?」みたいな質問でもよし。
ぜひ自由にやってみてください!
ポイント⑥:くり返し読む
同じ絵本を繰り返し読むことも、読み聞かせの効果を高める重要な要素です。
くり返し読むことにより、子どもは物語をより深く理解し、語彙も増えていきます。
お子さんが気に入った本があれば、おのずと毎回同じ本を持ってくるようになるでしょう。
そうなればチャンスです。
ますますその本が好きになると思いますし、他にもお気に入りの本を求めて、色々な本を読むようになりますよ!
ポイント⑦:読み聞かせを楽しむ
一番肝心なのがこれですね。
やはりリラックスして、お子さんと一緒に楽しみながら読み聞かせをすることです。
親御さんが楽しんでいるのが伝われば、お子さんも本を読むことが楽しくなってきます。
楽しければ、極端な話、本の内容をそのまま読まなくてもいいのです。
親御さん好みにアレンジしてもよし、お子さんに好きなセリフを言わせるもよし。
何でもアリです。
私は話が長い本をそのまま読んでいると眠くなってしまうので、へんな声で読んでみたり、全然違うセリフに変えてみたり、めちゃめちゃつっこみを入れてみたり、わりといいかげんでした。
親子で絵本をいっぱい楽しみましょう!
読み聞かせのNGポイントとは?
読み聞かせをすることは子どもの発達とても大事な要素ですが、ただやればよいということではありません。
場合によっては、逆にお子さんが本をきらいになってしまうかも・・・
読み聞かせしてあげてるのに効果がないと感じている方は、次に挙げるNG項目に当てはまる部分があるかチェックしてみましょう。
- 大声で読む
- 急いで読む
- 感情を込めないで読む
- 子どもの反応を無視する
NGポイント①:大声で読む
大声で読むことは子どもの集中力を妨げ、リラックス効果を減少させる可能性があります。
読み聞かせにおいては、柔らかく穏やかな声で読むことが推奨されています。
NGポイント②:急いで読む
これ、ついついやっちゃうんですよね。
毎日読み聞かせしてるとノルマのようになっていまって。。
特に読み聞かせの後に色々家でやることが残っていると、親御さんもついつい焦って早く終わらせようと急ぐあまり、無意識のうちに早口になることもあるでしょう。
急いで読むと、絵本の言葉のリズムや美しさを十分に楽しむことができません。
ゆっくりと丁寧に読むことで、お子さんは絵本の内容をより深く理解し、感情に寄り添うことができます。
NGポイント③:感情を込めないで読む
感情を込めずに事務的に淡々と読むと、お子さんは聞いていて何だか退屈になってしまい、絵本を嫌いになってしまうかもしれません。
登場人物ごとに声色を変えたり、感情を込めて読むことで、子どもは絵本の世界により深く引き込まれます。
NGポイント④: 子どもの反応を無視する
これも親御さんが無意識のうちにやってしまっているかもしれません。
お子さんが示す反応を無視すると、お子さんの興味や好奇心を損なう可能性があります。
お子さんの興味や感情に寄り添い、それに反応しながら読み聞かせをしてあげるのがよいでしょう。
【0歳児~小学生向け】読み聞かせにおすすめの絵本12選
それぞれの年代別に12冊のおすすめ絵本を紹介します。
何百冊あった絵本のほとんどは、息子や娘が通っていた幼稚園に寄付をしてしまいましたが、現在家に残っているのは、今でも読むことがあるお気に入りの絵本たちです。
年代別はあくまでも目安なので、気になる本があったらお子さんの年齢を気にせず、ぜひ読んでみてください!
妻がイチオシの絵本は本人に紹介してもらいます。
絵文字が使われているのが母の紹介文です。
0歳児~2歳児におすすめの絵本
おつきさまこんばんは
『おつきさまこんばんは』は、林明子さんによる絵本で、静かで穏やかな夜を描いています。
屋根に登って夜空を眺める二匹の猫。
そこにおつきさまが登ってきて色々な表情をみせてくれます。
雲に覆われたり、また現れたりするときのおつきさまの表情の変化をまねるとお子さんの反応もよいでしょう。
この絵本は、お月様と夜の空の美しさを感じさせる作品です。
きゅっきゅっきゅっ
『きゅっ きゅっ きゅっ』も林明子さんによる作品。
小さなおとこの子とぬいぐるみの動物たちが一緒にスープを飲む様子を描いています。
ぬいぐるみたちがおなかやおてて、あんよにスープをこぼしてしまい、そのたびにおとこのこが「きゅっ きゅっ きゅっ」っとやさしくふいてあげる様子がとてもかわいいです。
おとこのこがふいてあげる場面で、実際にお子さんのおててなど指さしながら読むとよいですね。
だるまさんが
とっても愛嬌があってかわいいだるまさん。
かがくいひろしさんの大人気シリーズ3部作の中の1冊です。
出版社であるブロンズ新社公式ページによると、なんと累計発行900万部!
この本も定番なので、本屋さんに置いてあるかと思います。
だ・る・ま・さ・ん・が、の声に合わせて左右にゆれたと思ったら、どてっ。
ころんでしまうところは読んでる方も、読んでもらってる方も、思わず笑ってしまうことまちがいなし!
親御さんがかけ声の部分をリズムよく読んで、ころんでしまうところをお子さんに動作も合わせて参加してもらうと楽しさ2倍ですね。
しろくまちゃんのほっとけーき
このしろくまちゃんシリーズも子どもたちに大人気ですね。
『しろくまちゃんのほっとけーき』は、タイトル通り、しろくまちゃんがホットケーキをつくる様子を描いた作品。
しろくまちゃんがおかあさんと料理をつくる楽しさ、完成しておともだちのこくまちゃんと一緒においしく食べる喜びがとても伝わってきます。
絵はシンプルで親しみやすい!
文章はリズミカルで、読み聞かていても楽しい!
ホットケーキを食べたあと、しろくまちゃんとこぐまちゃんでお皿を洗ってる絵もかわいいです。
3歳~5歳児におすすめの絵本
おべんとうバス
『おべんとうバス』は、2006年に出版された真珠まりこさんによる絵本です。
まだ誰も乗っていない赤いバスに、ハンバーグくんやエビフライちゃん、たまごやきさんなどのおかずキャラクターが次々と乗り込んでいきます。
絵本の最後では、これらのキャラクターたちが美味しそうなおべんとうに。
読み聞かせの時に、バスの運転手さんに呼ばれて、返事をするおかずたちの声色を変えて読むとよいですね。
おにぎりさんの声は低め、みかんちゃんの声は高めにかわいらしくメリハリをつけると、子どもたちは大よろこびしてました。
お子さんにおかずの役をお願いして、手を挙げて返事をしてもらうのも楽しいと思いますよ!
この本が私のイチオシ!
ぐりとぐら
ど定番中のど定番ですね(;^ω^)
私もど定番だから買ってみました。
どちらかというと息子より、下の娘(のん)の方が食いつきよかったです。
のねずみのぐりとぐらが、森の奥でたまごをみつけ、カステラをつくろうというところからお話が始まります。
「ぼくらのなまえはぐりとぐら~このよでいちばんすきなのは~おりょうりすることたべること~」
「ぐりぐらぐりぐら ぐりぐらよ~♪」と、歌いながら読んでました(*^^*)
出来上がったカステラを森のみんなで食べるのですが、そのカステラのおいしそうなこと!
黄金色でふんわりしていて、むすめとふたりで「たべたいね~」といつもおおはしゃぎしていました♪
「今度作って食べよう!」と約束しながら数年・・・
今年の冬休み、娘が「いいかげん、ぐりとぐらのカステラ作りたい。ネットにレシピ、いろいろのってるじゃん。」
というので、「絶対作ろうね!」と指切りげんまんしました・・・
まだつくっていません・・・( ;∀;)
みんなうんち
子どもたちが大好きな「うんち」の本。
『みんなうんち』は、からだへの興味がちょうど芽生えてきた2歳から4歳の幼児におすすめです。
この年頃のお子さんはトイレトレーニングを進めている時期。
五味太郎さんのこの絵本は、動物や人間がうんちをする様子を楽しく、かつ教育的に描いてます。
子どもたちにとってはヒトも含む生き物の生理的な機能について学ぶよい機会ですね。
「うんち」の話で親子盛り上がることまちがいなし!
バムとケロのおかいもの
「バムとケロのおかいもの」は、バムとケロのシリーズの一冊で我が家に今でも何冊か残っています。
このシリーズは、作者の島田ゆかさんによって描かれ、主人公の犬のバムとカエルのケロが繰り広げる日常の小さな冒険を描いています。
このシリーズはとにかくキャラクターがかわいらしい!
このバムとケロ、そしてその仲間たちの愛くるしさでファンになった方も多いのではないでしょうか。
景色もカラフルでステキ!
日本的な部分が感じられないのは、作者がカナダ在住なのも関係してるのかもしれません。
この「バムとケロのおかいもの」では、バムとケロとその仲間たちがいちばへおかいものに行く様子が描かれています。
この絵本も読むことで、お子さんが外の世界により興味を示すきっかけにもなることでしょう。
キャベツくん
アマゾンの口コミで評判が良くて買った1冊。
作者の長新太さん特有のユニークなイラストで子どもたちに大人気の絵本です。
お腹を空かせたブタヤマさんと、食べられそうになったキャベツくんのやりとりが最高!
「僕をたべるとこうなる!」と自分を守ろうとするキャベツくん。
そらに浮かぶ、からだがキャベツになった自分をみて、「ブキャ!」とおどろくブタヤマさん。
他にもへびがキャベツくんたべたらどうなるの?
たぬきがたべたら?
カエルは?
ライオンは?
とブタヤマさんが聞くたびに、キャベツになった姿を空に浮かべてみせるキャベツくん。
ふたりのセリフを大げさに読むと子どもたちがすごく喜んでいたのが懐かしいです。
シュールな雰囲気が好きな方に超おすすめ!
小学校低学年向けおすすめの絵本
ゴールデンタイム さよならテレビくん
ある一定の年齢より上の方ならご存じの家具調テレビ(笑)
かつて一世を風靡したとある家具調テレビが、廃品置き場に捨てられるところから、物語が始まります。
何とかして抜け出そうと四苦八苦したり、大事なブラウン管をもっていかれて絶望し、自ら処分されようとします。
そんな家具調テレビを止めようとするゼンマイ仕掛けの猫のぬいぐるみ。
猫は家具調テレビを助けるのと引き換えに、ゼンマイを失い、動かなくなってしまいます。
ゼンマイを探そうと家具調テレビは奮闘しますが・・・?
大まじめな家具調テレビに思わず笑ってしまったり、ちょっぴり切なくなってしまったり・・・
こどももママも一緒に楽しめる、古き良き時代の正に”ゴールデンタイム”な絵本です。
平成の終わりに出た本ですけどね(;^ω^)
私もだいすきな本です!
ぼくがラーメンをたべてるとき
第13回日本絵本賞、第57回小学館児童出版文化賞、第54回課題図書に選出された絵本。
初めて目を通した時、ハッとしてしまいました。
ぼくがラーメンたべてるとき、となりのみっちゃんがチャンネルかえた。
そのとなりのゆうちゃんがバイオリンをひいたとき、となりのくにのおとこのこがじてんしゃをこいだ。
そのまたとなりのくにのおんなのこがみずくんだとき・・・
何気ない日常の向こうで、自分たちとは違う日常を生きる子供たちがいる。
ごはんを食べたり、テレビを見たり、本を読んだり、そんな『普通』が決して当たり前ではないんだよということを、
子供なりに感じ取ってもらえたらなと思いながら、いつも読んでいました。
おかあさんになるってどんなこと
長男を出産し、赤ちゃん向けの絵本を探していた時に、アマゾンで評判の良いこの本をみつけました。
仔うさぎのたーくんとみみちゃんが遊びながら、『お母さんになるってどんなこと?』と考えます。
『こどものなまえをよぶことよ』『いっしょに手をつないであるくことよ』
そして考えついたのは・・・?
初めて母親になり、息子にとって最善を尽くしたい、いいお母さんになりたいと、いっぱいいっぱいだった私に、
『もっとシンプルでいいんだよ』『子どもにとってみんないいお母さん』と教えてくれた”最良の育児本”です。
子供に読んで聞かせたのは、もっとずっと先のことですが(*^^*)
まとめ|まずは楽しむこと!すぐに効果を期待しないで!
世の中には色々な知育がありますが、本を読んで聞かせることはもっとも大事な知育だと思います。
本をたくさん読んであげることで、どんどん世界が広がって、お子さんの一生の財産になるはずです。
そして本を読むことで身に付いた国語力が基礎となって、他の教科にも良い影響をもたらします。
読み聞かせをしても、目に見えた効果が表れないからといってあきらめず、ぜひ楽しみながら続けてみてください!
なるべく早く効果を出したい!という方はこちら記事もどうぞ。
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