お子さんが中学生になると、高校受験を意識して学習塾か通信教育でどちらが良いか悩まれる方も多いと思います。
「塾に通っている周りの友達に遅れをとってしまうのでは?」
「塾に行かないと希望の高校に合格しないのでは?」
中学生になると公立中学生の約76%、私立中学生の約56%もの生徒が学習塾に通っているので、不安になるのも当然でしょう。
でも、塾に通えば必ずしも成績が上がるわけでも、希望の高校に受かるわけでもありません。
実際のところは高額な月謝を払って学習塾に通っても、逆に成績が下がってしまうお子さんが非常に多いです。
学習塾にこだわらなくても、今はお子さんの負荷をかけずにオンラインで楽しく学習できるコンテンツもいっぱいあります。
本記事は学習塾に通わせているのに成果が出ずにお悩みの親御さんに、
- 学習塾に通っているのに成績が下がる理由
- 学習塾・通信教育それぞれに向いている子
- 通信教育のメリット・デメリット
- 通信教育のデメリットの対策
について解説します。
本記事を読めば学習塾で伸び悩んでいるお子さんに、どうすれば成績が上がるのかが見えてくるはずです。
ちょっとしたきっかけでお子さんの成績が伸びることもありますよ!
中学生向けおすすめ通信教育、特長、口コミなどについてはこちらのページをご覧ください。
学習塾に通っても成績が下がるのはなぜ?
なぜ学習塾に通ってもお子さんの成績が伸びないのか、今のお子さんの状況を見て分析してみましょう。
まず、下記の質問に答えてみてください。
- 塾での授業内容をお子さんが理解できていると感じますか?
- 塾で出された宿題は毎回きちんとこなせていますか?
- お子さんは自宅での勉強時間を十分に確保できていますか?
- お子さんは塾で分からないことを先生に質問していますか?
- お子さんは学校の授業は復習できていますか?
- 塾に通うことにお子さんは前向きな姿勢を持っていますか?
- 学校の定期テスト前に対策をとっていますか?
- お子さんの成績が伸びないのは生活習慣など塾以外にあると思いますか?
- 親としてお子さんの学習をサポートする時間を十分に取っていますか?
- 塾の指導内容やカリキュラムはお子さんに合っていると感じますか?
回答の結果から分析すると、以下のように分類できます。
アドバイスも簡単にまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね!
1. YES7つ以上の場合
この場合、基本的な環境や学習への取り組みは概ね順調であり、塾や家庭でのサポートも一定のレベルで行われています。それでも成績が上がらない原因は、次のような「個別の要因」にある可能性があります。
アドバイス:
- 睡眠をしっかりとる:
お子さんは毎日十分に睡眠は取れていますか?
部活や学習塾で毎日帰宅が遅く、帰ってきてからも塾や学校の宿題に追われる生活では、疲労がたまって逆に成績が下がってしまうでしょう。
毎日できれば8時間の睡眠がとれるように心がけてください。
睡眠とっても大事!! - 学習方法の見直し:
基礎的な部分に問題がない場合、お子さんの学習方法に改善の余地があるかもしれません。
例えば、記憶の定着が弱い、理解したつもりで復習が不足している、アウトプット(問題演習)の量が足りない、などが考えられます。 - 個別指導やオンライン学習:
塾の集団授業では対応できない部分があるかもしれません。
個別指導やオンライン学習を併用することで、苦手分野を重点的に克服することができるでしょう。 - テスト対策に集中:
学校や模試でのテストの形式に慣れていない可能性もあります。
実践的なテスト演習や、過去問題の分析を行うことで、試験慣れを促すことも重要です。
2. YESが5・6つの場合
この場合、いくつかの要素はうまく機能しているものの、いくつかの重要な要因が欠けていることが成績向上を妨げている可能性があります。
アドバイス:
- 特定のNO項目に注目:
どの質問にNOと答えたかを詳細に分析します。
特に、自宅での勉強時間が不足していたり、塾での理解が不十分だったりする場合は、塾以外の勉強習慣や復習方法の改善が必要です。 - 家庭でのサポートを強化:
例えば、家庭での学習時間が少ない場合や、勉強に集中できていない場合は、親として学習環境を整えたり、日々の学習をフォローする習慣を作ることが大切です。 - コミュニケーションの強化:
塾の先生との連携や子ども自身の学習状況を把握するためのコミュニケーションが不十分な場合、定期的に先生との面談で進捗状況を確認したり、フィードバックをもらうようにしましょう。
3. YESが4つ以下の場合
NOが多い場合、塾での指導や家庭での学習サポートに大きな問題がある可能性があります。
この場合、塾での学習が適切に機能していない、またはお子さんの学習意欲や環境に大きな課題があるかもしれません。
アドバイス:
- 塾の見直し:
現在の塾が子どもに合っていない可能性があります。
授業内容や指導方法、進度が合わない場合は、別の塾に移る、または家庭教師やオンライン学習を検討することも一つの方法です。 - 学習意欲の向上:
お子さんが塾に対して前向きでない、もしくは家庭での学習に取り組めていない場合、まずは学習意欲を高める方法を考えましょう。
勉強の目的を明確にし、短期的な目標を設定することや、成功体験を積ませることで、モチベーションを上げることが大切です。 - 生活習慣の改善:
成績が伸びない原因として、学習以外の要素(睡眠不足、食生活、ストレスなど)も考えられます。
特に生活習慣が乱れている場合、学習効率が下がるため、これらの問題に取り組むことも重要です。
4. 特定の項目にNOが集中している場合
特定の質問にNOが集中している場合は、以下のようにアプローチします。
- 「宿題がこなせていない」「自宅での勉強が足りていない」場合:
まず家庭学習の習慣化が必要です。
親としてのサポートやタイムマネジメントの見直しを提案します。 - 「塾で質問できていない」「塾の内容が理解できていない」場合:
塾のサポートが不足している可能性があるため、塾との連携を強化するか、個別指導を検討します。 - 「子どもが塾に前向きでない」場合:
お子さんの学習意欲の向上や、無理に塾に通わせるのはマイナスにしかなりません。
別の学習方法を模索することが必要です。
お子さんの状況をしっかり把握して、塾に通わせるのが最善か今一度考えてみましょう。
学習塾が合わない子はどうすればよい?
今は必ずしも学習塾に通わなくてもさまざまな形の自宅でオンライン学習が可能です。
例えば次のような学習方法です。
- 通信教育
- 家庭教師など個別指導
- 学習アプリ
それぞれについて簡単に解説しますね。
通信教育
塾のような集団環境が合わない場合、自分のペースで学習できる通信教育が適しています。
オンライン教材や動画学習サイトを利用することで、苦手な部分を繰り返し学べるため、理解度が深まります。
また、興味のある分野を深掘りできる柔軟性もあります。
家庭教師(個別指導)
誰かに教わりたいけど塾の集団授業では質問しづらい子には、家庭教師などの個別指導がよいでしょう。
家庭教師は割高なイメージがあるかもしれませんが特にオンライン家庭教師の場合、週1回60分の月謝が1万円~2万円程度とかなり安いです。
マンツーマンなので学習塾の集団授業のようについて行けず遅れをとる心配もありません。
苦手分野も直接教わることで克服できる可能性が高くなるでしょう。
マナリンクのように学生ではなく、プロの先生も選べるところが特におすすめです。
学習アプリ
ゲーム感覚で楽しみながら勉強できる学習アプリも、やる気が湧きにくい子には良い選択肢です。
ゲームベースの学習アプリでは、クイズやチャレンジ形式でスキルを磨き、達成感を得やすく、学習が習慣化しやすいです。
オンライン学習にはどんな子が合う?
オンライン学習・学習塾に向いている子はそれぞれ下記のようにタイプが分けられます。
学習塾に向いている子 | オンライン学習に向いている子 |
---|---|
・集団授業でも集中力が切れない子 ・先生に質問できる子 ・競争意識の強い子 ・高校受験のテクニックを学びたい子 | ・マイペースな子 ・自己管理が出来る子 ・毎日コツコツ取り組める子 |
お子さんにどちらにも当てはまる部分がない、という場合でも大丈夫です!
オンライン学習にも以下のようなメリット・デメリットがありますが、デメリットを踏まえてしっかり対策をすることで効果を出すことが可能です。
オンライン学習のメリット、デメリット
学習塾と比較すると、オンライン学習には次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
費用が安い 時間の制約がない 短時間で取り組める 人間関係に悩まない | 直接質問が出来ない 強い意志がないと継続が困難 他の子と切磋琢磨出来ない |
メリット①費用が安い
学習塾に比べるとオンライン学習の費用は圧倒的に安いです。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると中学生平均の通信教育・家庭教師費は学習塾費に対して4分の1以下の費用におさまっています。
3年間分の費用を計算した場合、その差は約77万円まで広がります。
お子さんの性格によって向き不向きはあるかもしれませんが、オンライン学習教材のコストパフォーマンスの高さを考えると一度は試してみる価値があるのではないでしょうか。
メリット②時間の制約がない
学習塾と違い、時間の制約がないので親御さんにとっても負担が軽くなるでしょう。
ただ、いつでも取り組めると油断して課題を溜めることがないように要注意です。
一度溜めてしまうと取り組むのが億劫になり、結局やめることになってしまいます。
オンライン教材に時間の制約がないとは言っても、学習する時間は決めて習慣化できれば長続きするはずです。
決まった時間に学習する習慣がなかなか身につかない子には、家庭教師がよいでしょう。
メリット③短時間で取り組める
教材や内容にもよりますが、1講座15分~30分程度で取り組めます。
中学生は特に部活動などが忙しいと、なかなか纏まった時間が取れません。
学校の宿題の後に必ず通信教材を1講座取り組むなど、毎日少しずつの積み重ねで大きな成果を出すことが可能です。
メリット④人間関係に悩むことがない
友達に誘われて学習塾に通っていたり、同じ学習塾に顔見知りがいる場合、人間関係のトラブルに巻き込まれることがあります。
トラブルがなくても学習塾内の人間関係に悩み、授業に集中できないケースがあります。
オンライン学習ならこのような学習以前の悩みを持つリスクがなく、安心してマイペースに学習を進められますね。
デメリット①先生に直接質問が出来ない
最近のオンライン教材は分かりやすく出来ていますが、間違えた問題で解説を読んでも分からないところがどうしても出てきます。
そんな時に学習塾や家庭教師の場合は直接教わることが出来ますが、通信教育では直接教わることが出来ません。
分からないところがそのままになってしまうと、特に数学・英語など積み重ねの教科はその後のつまずきの原因になる恐れがあります。
デメリット②強い意志がないと継続が困難
通信教育は学習塾のように時間が決まってなく、強制力がないのでさぼることが癖になりやすく、長続きしない子が多いです。
通信教材に取組みはじめた当初は頑張って取り組んでいても、部活動などを理由にどうしてもやらない日が出てきがち。
忙しくても学習する時間をつくらずにやらない日が増えて来ると、教材が溜まってしまい結局やめることになってしまいます。
デメリット③他の子と切磋琢磨できない
競争心が強いタイプの子にとっては、周りに他の子がいない通信教育ではやる気が起きないということもあるかもしれません。
学習塾とオンライン学習のどちらがやる気を維持できるか、お子さんの性格を十分考慮して選ぶ必要があります。
通信教育のデメリットの対策は?
対策:デメリット①先生に直接質問が出来ない
- 質問できる通信教育を利用する
- 親がフォローする
質問できる通信教育を利用する
通信教育によってはオンラインで質問ができるサービスを実施しています。
直接自分の質問に答えてもらい、疑問が解消されるとやる気にもつながっていきます。
下記の通信教材は質問サービスを実施しています。
・中3対象
・テスト前・長期休み中のみ
オンラインライブ授業(無料)
・授業中にチャットで質問可能
・質問には専門スタッフがその場で回答
オンライン個別指導(オプション)
・中3、数学・英語のみ
・完全1対1の個別指導
・週1回1時間(月4回)、月額15,980円(税込み)
エレベス(オプション)
・中1~中3、5教科
・難関校を目指す子向け、レベルによるクラス分けあり
・1回40分の集団指導
・週2回(月8回)、月額10,480円(税込み)
・分からない問題、学習方法などの質問がオンラインで可能
個別指導コース(オプション)
・学習計画を立ててもらい直接指導が受けられる
・月額10,780円(税込み)
親がフォローする
我が家の長男が小・中学生の時の手法です。
間違っている箇所や苦手な箇所を親が直接教えていました。
直接教えることで、お子さんの理解度や苦手な単元を把握できるメリットがあります。
間違っている箇所を説明してもお子さんが理解できない場合があります。
特に数学など積み重ねの教科はその子の学年より前の単元を理解できていない可能性があります。
その場合はあまり無理に時間をかけて説明せず、一旦あきらめて少し前の学年、若しくは小学校の範囲まで立ち戻った方が良いかもしれません。
理解できないことが続くとお子さんが学習そのものの意欲を無くしてしまいます。
つまづいている所まで焦らず立ち戻った方が、結果的には早く取り戻せます。
下記の教材であれば小学校の範囲も復習可能です。
<小学生の範囲が復習可能な教材>
対策:デメリット②強い意志がないと継続が困難
- 「目標」を持たせる
- 時間を決めて習慣化する
対策①:「目標」を持たせる
何かを実行するにはまず「動機」が必要ですよね。
動機をつくるにはまず「目標設定」が大事です。
できるだけお子さん自身が目標を決めるのが良いでしょう。
なぜなら、親御さんが決めた目標はお子さんに動機づけにはなりづらいからです。
動機になれば目標は何でも良いと思います。
例:「〇〇高校に合格する」「学校で〇〇位以内に入る」「クラスの人気者になる」・・
目標が決まったらお子さんに宣言してもらいましょう。言葉に発することできっと力になります。
対策②:時間を決めて習慣化する
目標が決まったら毎日学習する時間を決めることです。
まずは少しずつでも机に向かうことから始めましょう!
まず行動することでやる気は後からついてくることが、科学的にも実証されているそうです。
通信教材は1レッスンが15分~30分程度の短時間で設定されています。
短時間でも毎日決まった時間に行動することで、やがて習慣化されるはずです。
対策:デメリット③他の子と切磋琢磨できない
- 学習仲間を見つける
- オンラインコミュニティの参加
対策①:学習仲間を見つける
ひとりで家庭学習をする不安がどうしてもある場合は、同じ通信教材を利用している学習仲間を探しましょう。
学校や近隣の友人と連絡を取り合い、学習の進捗や疑問点を共有し合うことで切磋琢磨の機会を作ることができます。
対策②:オンラインコミュニティの参加
通信教材によっては、受講者による会話可能なコミュニティの運営や仲間と競うイベントを催しています。
お互いに声掛け、励ましあうことでモチベーションアップにつながります。
<オンラインコミュニティがある主な通信講座>
まとめ:お子さんが塾と通信教育どちらに合うか、しっかり判断しよう
学習塾・オンライン学習どちらを選ぶにしても、お子さんの適性を考慮して選ぶようにしましょう。
くり返しになりますが、それぞれに向いている子は次のとおりです。
学習塾に向いている子 | オンライン学習に向いている子 |
---|---|
・集団授業でも集中力が切れない子 ・先生に質問できる子 ・競争意識の強い子 ・高校受験のテクニックを学びたい子 | ・マイペースな子 ・自己管理が出来る子 ・毎日コツコツ取り組める子 |
お子さんが前向きに学習できる環境を用意できれば、きっと良い結果が得られるはずです。
中学生向けおすすめの通信教材については、下記の記事もぜひご覧ください。
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