東進が無料で年2回(春・秋)実施している全国統一中学生テスト。
東進の塾生でなくても無料とはいえ、東進と聞くだけでちょっと敷居が高そうな感じがしますね。
実際、全国統一中学生テストの問題の難易度は高めです。
しかし、このテストの成績表はキメ細かく情報が載っていて、ふだんの学習や高校受験に向けて大変役に立ちます。
また、このテストは受験者のレベルが高いので、成績がよかったら大きな励みになるでしょう。
成績がよくなくても、結果のレポートを見て対策を立てられますよ!
本記事ではそんな東進の全国統一中学生テストについて、以下の情報を発信します。
- どのような問題がでるのか
- 実際の成績表の中身を大公開!
- 偏差値の目安
- 模試結果の活用方法
テストの受験を考えている方、どうすれば本当の学力を身につけられるかお悩みの方に有益な情報です!
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全国統一中学生テストの構成と難易度は?
まず部門別で言うと、
- 全学年統一部門
- 中2生部門
- 中1生部門
で分かれていて、全学年統一部門は中3生だけでなく、文字どおり中2・中1生でもチャレンジできます。
ちなみに科目は、国語・数学・英語の3科目です。
今回は中2生部門の問題を例に見ていきます。
問題の構成と時間は?
全国統一中学生テストの大きな特徴は、問題のレベル別で試験時間が分かれていることです。
各科目の問題で割り当てられている時間は以下のとおり。
科目 | リスニング | 基礎 | 標準 | 難関 |
---|---|---|---|---|
国語・数学 (60分) | ー | 10分 | 25分 | 25分 |
英語 (60分) | 12分 | 8分 | 20分 | 20分 |
このような制限を設けているのは、特定のレベルに時間をかけすぎて、偏った傾向が出ないようにするためです。
平等に時間を配分することで、結果からより正確な全体の傾向を把握することができます。
どんな問題が出るのか?
問題の形式は全科目・全問マークシート方式です。
各科目の問題の内容・配点をまとめると以下のような感じです。
国語(200点満点)
基礎(10分/60点):漢字5問・現代文読解4問・古文知識3問・古文読解3問
標準(25分/80点):現代文文法5問・現代文読解4問・古文知識4問・古文読解5問
難関(25分/60点):漢字の知識5問・現代文読解4問・古文知識2問・古文読解
数学(200点満点)
基礎(10分/60点):計算5問・データ活用1問・関数2問・図形2問
標準(25分/80点):計算2問・図形1問・文字式文章題1問・方程式文章題1問・図形証明問題1問
難関(25分/60点):方程式文章題2問・図形文章題1問・関数文章題1問
英語(200点満点)
リスニング(12分/55点):イラスト選択4題・対話の内容理解4問・説明内容理解3問
基礎(8分/40点):文法/語彙知識10問・英文読解4問
標準(20分/60点):英作文5問・英文読解4問
難関(20分/45点):文法/語彙知識5問・英文読解5問
レベルによる配分はどの教科も標準がやや多めで基礎・難問はほぼ同じ割合です。
全体的に問題数は多めで考えていると時間がなくなってしまいます。
特に基礎は問題は簡単でも時間が短いので、早く解いていかないと全部終わらないかもしれません。
要領よくこなさないと、高得点は取れないです。。
やはり東進の模試なだけあって全体的にハイレベルな問題と言えます。
全国統一中学生テストの成績表を大公開!
成績はどのくらいで返される?
成績は最短で中5日で返却されますが、自宅への郵送は対応しておらず、東進まで直接取りにいかなければなりません。
あらかじめ希望日時を決めたうえで取りに行き、レポートの見方について東進の方から説明を受けます。
このような表紙の10ページにもわたる立派なレポートが返ってきます。
説明の後、宣伝されるかと思ったらそれほどでもありませんでした。
中学生向けの東進のパンフレットも渡されますが、宣伝はそれほどありません。
東進はあくまでも大学受験を目指した授業を行っているので、中学生対象でも中身は高校レベル。
ちなみに高校受験対策の授業は開講していないそうです。
東進の純粋な中学生向けのコースはないの?という方は下記東進オンライン学校の記事を参考にしてみてください。
診断レポートの中身と偏差値の目安は?
診断レポートの中身は以下の構成となっています。
今回の成績
【1】教科別成績
【2】3教科の得点分布
【3】偏差値の推移
【4】高校ランク
【5】大学学力ランク
【6】大学学力ランクの推移
各教科の成績詳細
【1】対問別詳細
【2】レベル別得点率比較チャート
【3】分野別得点率比較チャート
【4】レベル別・分野別評価
【5】設問別詳細
学力向上のための処方箋
【1】英語
【2】数学
【3】国語
【4】今回の得点から判断して正解できる問題
それでは成績表の中身をそれぞれ紹介しますね。
今回の成績
まず各教科の点数と順位はこのような感じです。
全国・都道府県別・在籍中学校の区分別(中高一貫・私立または高公立)それぞれの順位が載っているので、自分の順位が分かりやすいですね。
ただ受験者数は学校で実施するような模試に比べると、全国で12,000程度で少なめではあります…。
親御さんが一番気になるのはこちらの高校ランクの目安ではないでしょうか。
受験者のレベルが高いせいか、偏差値56でも3教科の高校ランクが難関私立高校(早稲田大学付属・慶応義塾大学付属)になってます。
偏差値56はちょっと厳しいのではという気もしますが、東進の過去のデータと実績を照らし合わせるとこのようになるのでしょう。
科目別では国語が155点(正答率77%)で偏差値66.1、最上位私立高校(灘・開成)ランクとなっています。
数学は81点(同40%)で偏差値45.6と平均以下ですがそれでも上位公立高校、英語は132点(同66%)の偏差値54.6で難関公立高校ランクです。
ちなみに3科目では600点満点のうち412点(同68%)取れれば最上位私立高校ランクに入れます。
問題の難易度はこの結果をみても高いことが分かりますね。
思うような点数が取れなくても全然落ち込むことはないですよ!
現在の学力でどの大学の水準なのかも載っているので、大学受験まで目標が見えている方には非常に参考になると思います。
各教科の成績詳細
各教科の詳細がキメ細かいですね。
左側のページには、設問の各レベルごとに分野別の得点が分かりやすく載っています。
チャートを見ると、平均のオレンジ枠内を青色が満たせていない分野が課題となる部分です。
この成績表の場合は標準問題レベルまでは平均かそれ以上ですが、難関レベルの英文読解が出来ていないのがよく分かります。
そして、右側のページでは各設問単位の正答率と自分の解答があって詳しく分析が可能。
得点から考えてどの問題だったら正解が出せていたのかがピンクで塗られているので、復習の際に役に立てられるでしょう。
学力向上のための処方箋
最後は学力向上に向けて科目ごとにアドバイスが載っています。
緑色の部分がアドバイスで、その右側に各分野の得点率がグラフになっているので、今後の学習の際に参考にするとよいですね。
テストの結果を今後に活かしていくには?
東進のテストの結果は、受験者の課題をはっきりと分かりやすく示してくれます。
では、このテストの結果を活かすにはどのような方法があるか考えていきましょう。
学習法①:苦手分野の特定と対策をする
これはシンプルですね。
具体的には次のような方法があります。
- 教科書や参考書を使って基礎から復習する。
- 類似問題を繰り返し解いて慣れる。
- 必要に応じて塾やオンライン講座を活用する。
例えば英語の読解問題の正答率が低かったら、長文読解の問題集を買ってきてまず自分で学習します。
苦手な分野を自分で勉強するのは難しいと思うので、学習塾に通っていれば先生に分からないところを聞いたり、アドバイスをもらうのもよいでしょう。
集団塾に通っていて先生に聞けない、または塾に通っていない場合は、最近急激に需要が伸びているオンライン家庭教師などを活用するのもありです。
オンライン家庭教師の無料体験授業で分からないところを質問するのも、よい手ですね!
家庭教師のトライオンラインや、マナリンク
学習法②:得意科目をさらに伸ばす
あえて得意な分野・科目のさらなる得点アップを狙うのもひとつの手だと思います。
多様性が認められつつある社会で、とにかく長所を伸ばしてそれを活かした仕事をするという人も増えてきています。
大学ではAO入試による入学者も増えているので、苦手を克服するか、得意科目をもっと伸ばしていくかはお子さんと相談して決めましょう。
得意分野を伸ばす場合は応用問題にもどんどんチャレンジするのがよいですね!
学習法③:テスト形式の学習をする
中学生は最終的には志望校の受験を突破しなければいけません。
ですので、テスト自体に慣れる練習を重ねることも大事!
もちろん、東進以外の模試を受けるのもよいです。
テストのほとぼりが冷めないうちに、以下のような振り返りをしましょう。
- 試験中の時間配分を見直す:
テストで時間切れになった場合は、どの問題に時間をかけすぎたかを確認します。 - 解答の優先順位を練習:
簡単な問題から確実に解く練習を行い、得点効率を高めます。
学習法④:志望校対策の一環として活用
全国中学生統一テストは過去の受験者のデータに基づいて、ボーダーラインの高校を判定してくれます。
お子さんの目指す高校を目途づけしたい場合には、返却された成績表は大いに参考になるでしょう。
具体的には以下のように結果を活用していきましょう。
- 志望校レベルの分析:
成績表にある志望校判定をもとに、現在の実力と目標との差を確認します。 - 具体的な学習計画に反映:
志望校の出題傾向を考慮し、必要な科目や分野を重点的に学習します。
まとめ:結果に一喜一憂したら次に向かって進もう!
テストを受けると、結果を見て一喜一憂するのは誰でもそうですよね。
特に全国統一中学生テストは問題の難易度が高く、受験者も東進の生徒だったりしてレベルが高いです。
思わぬ結果を見てショックを受ける方もいるかもしれません。
いっそのこと、結果が返ってきたときはお子さんと大いに一喜一憂しちゃいましょう!
でもそこで終わりにせずここからがスタートだと思って頑張れるかどうかで、高校受験の結果につながっていきます。
一緒に頑張っていきましょうね!
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